スピーカーのウレタンエッジを
交換してみた!
DIATONE DS-37HRV ウレタンエッジ交換
今使っているDIATONEの3WAYスピーカー『DS-37HRV』はウーハーのウレタンエッジが劣化してボロボロ状態。
一応テンションは掛かっているしアンプにはスーパーウーハーのDIATONE/DS-W5も接続しているので特に低音で困ることはなかったのですが(え?)見た目も悪いしどーしたものかと考えておりました。
材質の特性上耐用年数が約5年〜10年と言われているパーツですけど修理費が高額になるため破けてしまった以上、普通はスピーカーの買い換えになるパターン。
しかし昨今は2WAYの小型モデルが主流で手頃なウッドモデルの中型3WAYスピーカー(デザインが好みなのです)が見当たりません。
ONKYOからD-77MRX(古参!)という大型のモノは出ていますけど2台で売価10〜12万円っつーのはHDMI1.3a対応アンプとPS3購入を考えている現状では手が出る金額では無いです。(^^;
どーにか安価で直らないかなーと検索してみると『ファンテック』という会社で各種交換用エッジを取り扱っている事を知り連絡してみました。
サイトのリストにはサイズが無かったものの在庫に対応エッジがあるという事でしたので早速購入。
さぁーて、久々にバラして遊べるぞっ!いえーい!( ̄▽ ̄)V
(←相変わらず病んでます・爆)
注・私はAV機器好きではありますが厳格なマニアではありません。自分が楽しめりゃいいってスタイルですのでその事を念頭にお読み下さいませ。
あと性能云々の拘りよりもモノをバラして直すのが好きなので、このレビューもそっちにウエイトを置いております。(^^)
現在の配置。 メインスピーカーの位置が高いのでサブとしてTV横に SONYの2WAYスピーカーも設置しています。 この向かいにハイベッドがあり映画などを楽しむ時には その上で視聴するため高さは特に問題ないのですが 遊びに来る友人達に悪いだろうという事で。(笑) TVをSONYキララバッソ(90年製・20インチ)からSHARPアクオス (07年製・32インチ)に変更した際にアナログ機器の 多くを外したので現在ラックがシンプルになっております。 ……これからデジタル家電が増えていくのかなぁ?(^^; |
注文・振り込みから中一日で到着!仕事が早いぞファンテック!!ヽ(`Д´)ノ |
中身はエッジ2枚と専用ボンドと筆(ハケの代わり?)、説明書1通。 ちなみにトータル6200円!成功すれば安い買い物ですがはてさて? |
Leftスピーカー。 ネットで隠したその下はこんな感じ。 |
Rightスピーカー。 見た目はちょっとマシって程度。(^^; |
まずは左スピーカーから。 六角レンチでユニットを外します。 |
綿のような緩衝材が詰まった内部やしっかりしたフレーム。 やはりバブル時代の商品は材料に金が掛かっているなぁ。(笑) |
完全に粘着・固着してしまったエッジを丹念に取り除きます。 結構大変。(^^; |
←ここで取説にも無い事態が発生!私が知らないだけかも? DS-37にはガスケットの下に更に紙製のガスケットがあって 密閉性を増していたのです!さすがバブル時代の仕事!!ヽ(`Д´)ノ …いや、そーでなくて。 ここは新しいエッジを接着する面なので平らに慣らさないと いけない場所。しかし刃先やアルコールでケバだった紙は容易に 平らにはなりません。 この場合全部剥がした上で「新しいガスケット」を付けるのが最上でしょう。 2番目は全部剥がして平らなフレームに直接エッジを付けるパターン。 しかしお気楽修理屋、端野が取った行動は「どーせ弾力性のある ボンドで貼るならそのボンドで平らに慣らそう」というモノです! ……真似するなよ!!(しねーよ) |
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力には自信がある私でもガスケットを外すのには苦労しました。 丁寧に少しずつマイナスドライバーの刃を入れてアルコールを流し込み エッジとボンドの化合物をこそぎ落としていきます。 翌日の指先筋肉痛の原因です。(爆) |
化合物の粘着力は凄まじく自室のフローリングがエライ事に。 今更ながら新聞紙を敷いてみました。(激遅) …ん?剥がしたガスケットの下にナニか? |
コーンの裏に固着しているエッジも アルコールとスクレーパーを 使って完全除去! |
位置決めのために仮設置。 おお!専用品のようにピッタリだ!裁断の必要なし! |
接着〜。コーン中心に重しを置いて接着し易いようにテンションを 掛けましたがこの方法がいいのかどーかは不明。(笑) この作業で最重要なのはコーンとエッジを「密着」させること なので接着面を綿棒などでゆっくり擦って隙間が開かないように します。ボンドが半乾きになるまでは要監視!! |
乾くまで一時休憩。(笑) 集中していたせいか、立ち上がると腰にキテました。狭くても机の上でやるべきだったかな? |
ガスケットに固着したエッジはアルコールやちょっと試した シンナー(やめとけ)でも取れませんでした。 カッターナイフで削ぎ落としていくしかないッス。 |
接着。裏返して圧をかけるなどして完全に密着させます。 何度もチェックして隙間が無い事を確認。 せっかくなのでガスケットはポリメイトで艶出し しておきました。うーん、美しい。(^^) |
線を繋ぎ直します。 ラジオペンチが無かったので外すのも付けるのも ドライバーとナイフ、ペンチだけでやるハメに。(^^; |
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続いて右スピーカー。手順に慣れたので作業は早かったです。(^^) |
作業終了〜っ!! はみ出したボンドも透明になるので肉眼では大して気になりません。 センタースピーカーのネットも外して並んだコーンで「禍々しさ」を演出してみました。(笑) |
さて、その効果についてですが。 一日置いてから大音量で音楽CDを聴いたのですけれどスピーカーが別物になってました。(笑) あれ?こんなに低音が鳴ってるモノだっけ?と驚きましたし指向性の無い音域がこれほど鳴ると 音そのもの情報量は勿論『質量』が増えます。 低音の大黒もいいけど洋楽のEarth, Wind & Fireもいい!!ゾクゾクきた!! …つーと私はこの数年は下がスカスカの音をスーパーウーハーで補完していたワケか。 エッジの破損を舐めてました。反省。 中高音とのバランスも実に私好み。 ああ、そうだった。この音に惚れてこのスピーカー買ったんだよなぁ、オレ。 ぶっちゃけ先日日本橋で試聴した最近の小型2WAYよりもよっぽどいいッス!(環境もあるだろーけど・笑) 画面の上に目をやっても新品のように磨きこまれたスピーカーが気持ちよく プラシーボ効果もあってか(笑)ドルビーデジタル音声の映画など音の迫力5割り増しっ! 素人修理でしたけど音にビビりも濁りも無く満足しています。直して正解。 …でもこの音が鳴らせるならこのアンプ(PIONEER VSX-09)も買い換えるのは勿体無いかもなー。 ラジオチューナー付きってのも今では魅力だし別システム組んで現役継続させるか。旧世代デッキは余りまくってるし。 ………いっそデジタルシステムとアナログを別個に組むか?(笑) とにかくDIATONEの忘れ形見・民生汎用スピーカーDS-37HRV。 また暫くメインを務めていただく事になりそうです。(^^) |
追記
《その後の構成》
■Hi-Visionテレビ
SHARP LC-32GH1
(スピーカーはSONY SS-P99XAVに換装)
■AVアンプ
YAMAHA DSP-AX1800
PIONEER VSX-09
■スピーカー
DIATONE DS-37HRV(フロント)
DIATONE DS-W5(スーパーウーハー)
YAMAHA NS-C100(センター)
marantz LS263(リア)
■ヘッドホン
SENNHEISER HD650
audio-technica ATH-A500
(イヤパッドはHP-A1000用に交換)
■プレーヤー
SONY PLAYSTATION3
PIONEER CLD-HF9G
Panasonic DVD-S39
■HDレコーダー
SHARP DV-ACW52
■VTR
Victor HR-X7
■アナログAVセレクター
Victor JX-S910